涸沢パノラマコース 写真





涸沢パノラマコースの紅葉写真

涸沢ヒュッテ〜上高地





朝4時、外は深夜から降りだした雨のまま、しっとりと雨と霧に包まれて視界がない。

そのまま5時、6時と待っても変化はなく、どうやら朝焼けどころではない状況のよう。





いつまで待っても同じ、だったらそろそろ腹を決めて下山しようと、雨の中でテントをたたむ。

十分な雨具を持って来ていなく、カッパはコンビニで仮調達したもの。

テントの一部でバックパックを雨から守る。





7:30頃に涸沢ヒュッテを出発、同じ道はつまらないから、健脚者向けの涸沢パノラマコースを歩く。

涸沢ヒュッテから出発直後の道が、とても写真映えしたなぁ。





小屋やテントを入れた写真に紅葉が重なって立派な絵になっている。

朝焼けの涸沢カールが見れなくて残念の極み。





霧雨の中の涸沢紅葉写真もまた一興、と自分を慰めて歩く。

一眼レフが雨に濡れないよう、ジャケットの胸の中にカメラを隠して、

いい場面に出くわしたら、さっとカメラを取りだす。





でも歩き始めの頃は絵になる景色があり過ぎて、なんだかカメラばっかり出動させていたなぁ。





そのうち道は鎖場や崖道になって、単独行の僕はミスしないよう、慎重に歩いて行った。

こんな雨の日、涸沢パノラマコースのような厳しい道を歩く人は少ないし、

足を踏み外したら真面目に命が危うい。





荷物も背中一杯で重いし、雨に濡れた道だから、いくら経験を積んでいる僕でも偶然の失敗が怖い。





時間はたくさんあるから、慎重に歩いて、気ままに写真を撮るトレイルロードもまた面白いものだ。





屏風の耳まで行ってみようと思って、荷物を草むらに隠して身軽になって急坂を登る。





もちろん視界はないし、ライチョウがいるわけでもないけど、誰もいない霧の屏風岩を歩くのも悪くない。





3,000m級の山頂付近のような高山植物や巨大な岩があちこちに見れたなぁ。





屏風のコルから新村橋まではたったの4km、あっという間にクリアできるだろう、

と思っていたら、これがとんでもない。





下り坂が永遠と続くから、いくら小刻みステップで膝の負担を軽減しても、

時間が経つにつれて膝が笑ってくる。





雲がかかる眼下の景色は素晴らしく、紅葉と重ねる梓川の河原の写真も、唯一無二の宝物景色。





でも、まだまだ続く涸沢パノラマコースに、次第に身体も気持ちも疲れてくる。





僕は下りで楽をしているのに、こんな厳しい登り道を上がってくる人もちらほら見えてきて、

ここは本当に健脚者向けのトレイルだと思った。





下りの終わりの方には膝が笑ってしまい、足を滑らせること数度、尻餅をつきそうにもなった。

体力は残っていても、膝の力が先に弱ってきてしまって、

思わぬ苦戦に涸沢パノラマコースを苦々しく踏みしめる。





雨はやむことを知らず、下山してきてもひたすら降り続いているし、どうやら天気にも負けた今日の僕。





おっと、木の橋を渡ろうとして足が滑った!

そのまま橋を落下、でもバランスは崩さなかったから、両足でそのまま1m下の岩道に無事に着地。

バランスを失っていたら大ケガになるぐらいのミスだったから、心まで滅入ってしまいそうだった。





涸沢パノラマコース出発から5時間後の12:30過ぎに、ようやく新村橋へ到着。

そこからの単調な道が面倒なので、音楽を聴いて忍者速歩で15:00には上高地バスターミナル到着。





なんだかんだで、丸一日がかりの涸沢パノラマコースとなりました。

正直、最初は甘く見ていた涸沢パノラマコース、まさかこんなに大苦戦するとは思ってもいなかった。





十分な雨具を用意してこなかったのが敗因?

それとも元々涸沢パノラマコースの実力は、本当に健脚者向け、

僕でも全力でないと太刀打ちできない相手なのだろうか。





雨で冷えた身体を平湯温泉で温め、反省しながら家へと帰った、涸沢パノラマコースの一日でした。







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